どうも!DTM初心者のにっしーです!
「え!?」
「DTM初心者が、なんでDTMの始め方を解説してんねん!」皆さんからのツッコミが聞こえてきました。
そうなんです。僕はDTMのど素人なのですが、あえてこの記事を書くことにしました。その理由は、DTM初心者だからこそ伝えられる情報があると思ったから。GoogleでDTM初心者が何から始めたら良いかを検索すると、DTM上級者によるとても有益な情報が得られます。でもね、僕は読むだけ読んで、一番重要な「行動」を起こせなかったんですよね。
ちなみに僕は大学院で心理学を学び、今は心理の専門家として働いています。だから、「人がどのように行動を増やし、それを習慣化していくのか」について解説するのはプロです。
そこで僕が行きついた答えなのですが、DTM初心者にとって一番まずいことは、「何もしないこと」です。僕は、以下のような迷路にはまっていました。
DTMについて調べる→情報過多になって、結局何もしない
そうすると、DTMで作曲ができるようになる確率は0%になります。とにかく、行動を継続すること。それが答えだと思っています。現在の僕の作曲者としてのスペックは、以下のようなものです。
・ギターを使って作曲することができる。(持ち曲は10曲ほど)
・まぁ合っているかわ分からないけど、とりあえずDAW(作曲ソフト)を使って1コーラスオリジナルソングを作れる。
この記事に書いてあることを実践することによりあなたが得られるのは、以下のようなことだと思います。
DTM作曲をするための最低限の「土台」を作れる。
DTM作曲の練習をする「習慣」を手に入れられる。
この記事では、上記を実現するための「超・具体的」な行動をお伝えするので、書いてあることをただ行動に移していくだけで、DTM作曲のスタートを切ることができるのではないかと思います。因みに、この記事のタイトルである「たった1つの正解」とは、DTM作曲の練習を「続けること」です。一緒に進んでいきましょうよ!!
1. DTM作曲に使う時間を明確に決める
まず、皆さんにやっていただきたいのは、「DTM作曲」の練習に使う時間を明確に決めることです(ここには、DTMについて調べる時間を含めます)。
「何をやるか」は何でもいいです。とにかく、1日の中でどの時間に、どのくらいDTM作曲の練習をするかを決めてください。僕は以下のように決めてみました。
月曜日〜木曜日までの4日間、仕事が終わって家に着いたら、一番最初に15分間DTM作曲の練習をする!
もともと習慣化している行動とセットにすると良いですね。「〇〇したら、〇〇する」というパターンを作ります。僕は仕事に行くことはすでに習慣化しているので、「仕事が終わって家に着いたら、15分間DTM作曲の練習をする」という目標にしてみました。
また、はじめは時間をあえて短くしましょう。習慣化は小さくはじめた方が形成されやすいという鉄則があるからです。一度習慣化したら、時間は徐々にのばしていって大丈夫です。
2. ゴールを決める
「DTM作曲ができるようになる」ということを、明確に定義してみましょう。プロ級の作曲ができるようになるのが、「DTM作曲ができる」の定義でしょうか?
僕は、「DAW(作曲ソフト)を使って1コーラス(イントロ〜サビまで)作れる」を「DTM作曲ができる」の定義として位置付けます。
まずはこれをゴールとして、具体的な行動をお伝えしていきたいと思います!
3. 曲を聴く「耳」を鍛える
最初は何も買わなくてOKです!とにかく、作曲をするための「耳」を鍛えることに集中しましょう。具体的には、ご自身が好きな曲を毎日1曲ピックアップしてください。そして、その曲を以下の点に注目して、毎日分析していきます。
①ドラムだけに注目して、その曲を何度も聴く。
②ベースだけに注目して、その曲を何度も聴く。
③ギターやピアノ(キーボード)だけに注目して、その曲を何度も聴く。
④その曲のBPMを調べ、BPMを感じながらその曲を何度も聴く。
⑤その曲のワンコーラスの時間(何秒か)をストップウォッチで計測する。
⑥その曲のイントロ・Aメロ・B メロ・サビなどのセクションを意識しながら聴く。
⑦その曲のイントロ・Aメロ・B メロ・サビなどの各セクションの小節数を数える。
①〜⑦までのステップをできる範囲で毎日行っていく中で、自然に作曲に必要な「曲を構造として捉えること」ができるようになっていきます。最初はこれだけを習慣化していきましょう♪ちなみに、このやり方はDTM上級者の人たちも推奨している方法です!
4. 「作りながら覚える3日で作曲入門」を購入し、1冊読み切る
まずは、パソコンのソフトを使って曲を作るということ自体を経験してみることが大切と考えます。そこでおすすめなのが、「作りながら覚える3日で作曲入門」という書籍です。
この本には「Domino」という初心者向けの作曲ソフトのCD-ROMが付録として付いており、Windowsをお持ちの方である場合はCD-ROMを入れるだけでソフトを使うことができます。また、Macをお使いの方の場合はもともと搭載されている「ガレージバンド」に対応させて説明してくれています。
本の説明にそってポチポチとピアノロールに打ち込んでいくだけで、「パソコン上で1曲完成させる」ということが実現できてしまいます。まずはこの本を通して「ソフトを使って曲を作る」ということそのものに慣れていきます。
世の中には数多くのDAWソフトがありますが、時間軸に沿ってピアノロールで音を入力していく、という手順は共通しているので、大きな学びになるのではないかと思います。作曲に必要な最低限のリズムやコードの知識についてもこの本で学べます!
5. Studio One Primeを無料でダウンロードする
Studio Oneはプロも使っている有名なDAW(作曲ソフト)なのですが、実は「Studio One Prime」という無料版をダウンロードできます。無料とはいえ、初心者には申し分ないスペックですし、音質も本格的です。そしてすごいのが、無期限で使えるということ。大体のサービスは「無料期間」はありますが、期間が過ぎると自動的に有料に切り替わる仕組みですよね。Studio One Primeの場合は一度ダウンロードしたらずっと使えるため、有能なDAW(作曲ソフト)をただで手に入れたも同然です。DTMの作曲が上達したら有料版にアップグレードすることもできますし、正直Studio One PrimeはDTM作曲の初心者に超おすすめです。
有名な音楽系メディアサイトであるsleepfreaksさんにてStudio One Primeのダウンロード方法について丁寧に解説してくださっているので、ダウンロードの際はこちらをご覧ください。
6. 「DAWで学ぶリズム打ち込み入門」を購入し、毎日1ページやる
「DAWで学ぶリズム打ち込み入門」は、DAWを使ったリズム(ドラム)の打ち込み方を実際に手を動かしながら学べる書籍です。DTM作曲をする上で最初に打ち込むのはドラムであることも多く、この本を使ってリズムパターンの基本を学ぶことが大切と考えます。
ドラムを使って自由自在にリズムを表現できるようになれば、一気にDTM作曲の幅が広がります。まずは1日1ページからはじめていきましょう♪
7. 好きな曲のバンド譜を見ながらコピーする
次に行うのは、好きな曲のバンド譜をゲットし、それを見ながら曲をDAWを使ってコピーしてみることです。実際の曲をコピーしてみることで実践としての曲の構成や各楽曲の使い方などを知ることができ、模倣をする中で得られることはとても多いのではないかと思います。ここまでできれば、DTM作曲のスキルはかなり向上しているでしょう!
8. 1曲(ワンコーラス)オリジナルソングを作ってみる
ここまで来たら、もうDAW(作曲ソフト)を使ってオリジナルソングを作れる気がしてきているはず!先程ご紹介したStudio One Primeを使って、ワンコーラス完成を目指して曲を作り始めましょう!
曲を作る際におすすめな方法は、以下のような手順になります。
①曲の構成を決める
まずは、イントロ〜サビまでの曲構成を決めます。最も典型的なパターンは、以下のようなパターンですよね。
イントロ →Aメロ→Bメロ→サビ
まずは基本に忠実に、上記のパターンでいいんじゃないでしょうか?
そして、それぞれのセクションの小節数も決めておくと便利です。例えば、以下のようなイメージですね。
イントロ(8小節) → Aメロ(8小節)→Bメロ(8小節) → サビ(16小節)
②ドラム(リズム)を打ち込む
いよいよここで、ドラム(リズム)を打ち込んでいきます。ドラムを打ち込む際は、MIDIに直接入力していく方法もありますし、MIDIキーボードを使ってリアルタイムで打ち込む方法もあります。
正直、最初は直接ポチポチと入力していく方法で良いんじゃないかと思います。慣れてきてもっと作業を効率化したくなってきたら、MIDIキーボードを買うようにした方が得策です。
そして、最初は定番の8ビート(エイトビート)を打ち込んでいくのが良いのではないかと。先程ご紹介した「作りながら覚える3日で作曲入門」や「DAWで学ぶリズム打ち込み入門」を読んでいれば、Studio One Primeを使って8ビートを打ち込むことはできるようになっていると思います。
最初の1 曲は、イントロ〜サビまでずっと8ビートでOK。ただ、もし余裕があれば、セクションが変わる時に「シンバル」を入れてみたり、展開が変わる時に少しリズムを変えてみたりすることで、より面白くなると思います。このへんは、「雰囲気」で遊んでみましょう!
③コード進行を決める
次に、曲全体のコード進行を決めていきます。コード進行の作り方については、「作りながら覚える3日で作曲入門」を読んでいれば、自分で作れるようになっているはずです。
ただ、もし「どうやるんだっけ?」と不安になってしまった方もここで諦めないでください!そういった時には、もともとある曲のコード進行をそのまま使っちゃえばいいんです!それも、あまりコード進行が複雑ではない曲がいいです。
まずは、曲のそれぞれのセクションの小節数に合うようにコード進行だけを考え、ノートなどにメモしておきましょう!
④ベースを入れる
次は、ベースを打ち込んでいきます。ベースを打ち込む際は、先程決めたコードの中に含まれる音を単音で打ち込んでいけばOKです。リズムに変化を持たせながら打ち込んでいくことで、より「それらしく」なります。ベースの打ち込み方についても「作りながら覚える3日で作曲入門」を読んでいれば何となく分かるはずなので大丈夫ですよ♪
イントロ〜サビまで一気にベースを打ち込んじゃってもいいし、例えばイントロだけベースを入れて次の楽器の打ち込みに進んでもOKです。
⑤ピアノまたはギターでコードを入れる
いよいとコード進行を打ち込んでいきます。最初に決めたコードパターンに沿って、ピアノまたはギターでコードを打ち込んでいけばOKです。地道な作業となりますが、コード進行を打ち込んでいくこの作業そのものが、DTM作曲のスキル向上や作曲スキルの向上に自然に役立っていきます。
⑥最後にメロディを!
最後に、メロディを打ち込んでいきます。メロディを打ち込む際の楽器としては、「フルート」あたりが音を伸ばしやすいのでおすすめです。
その曲のキーに合った音を使って、好きなようにメロディを打ち込んでいきましょう!おすすめのやり方は、「鼻歌」から入ることです。ここまで作った音源を聴きながら、鼻歌で「ラララ〜♪」とメロディを考えていきましょう。
これいい!というメロディにたどりついたら、それをボイスメモで録音しておいて、そのメロディと同じ音を探しながら打ち込んでいく感じです。とくにメロディ作りはあなたの個性が出る部分です!楽しんで取り組みましょう!
いかがでしょうか!?ここまでで、DAW(作曲ソフト)、なかでもStudio One Primeを使ってワンコーラス作れてしまったことになります!
実はここまででかかる費用は、「作りながら覚える3日で作曲入門」、「DAWで学ぶリズム打ち込み入門」という2冊の本の購入費だけです。
まず1曲(ワンコーラス)作れたあなたは、「自分でもDTM で作曲できるんだ!しかも、意外と簡単?」という気分になっていると思います。ここから先は、もっと専門性のあるDTM作曲家の記事を読んで更にレベルアップしていってくださいね!!
9. まとめ
この記事に書いてある全ての工程を、毎日決まった時間を作り、コツコツと進めていくことで、着実にDTMで作曲するための「第一歩」を踏み出すことができます。冒頭でもお伝えしましたが、DTM作曲するうえで一番やっちゃいけないのが、「何もしないこと」です。
まずはこの記事に書いてあることをそのまま実行し、DTM作曲の練習をする「習慣」を身につけてください。一度習慣を身につけたあなたは、次のステップに進むための情報を検索し、どんどん作曲スキルを磨いていってくださいね♪ お互い作曲ライフを楽しんでいきましょう!